農業は未経験者でもできる?
近年、注目を集めている「スマート農業」によって、これまで経験と勘で行われてきた農業から、未経験者でも農業が可能になってきた。
「スマート農業」とは、ロボット技術やICTを活用して超省力・高品質生産を実現する新たな農業のことであるが、これは第二次機械革命といわれている。
農業においての第一次機械革命は、牛や馬で田畑を耕していた時代から、
耕運機への変化だ。
これからの農業は、機械ができる仕事は機械にさせ、浮いた時間を
人間しかできない仕事にあてなければならない。
人間にしかできない仕事とはなんだろう?
それは、「価値づくり」である。
大事に育てた作物に付加価値をつけるのだ。
具体的には、農家がホームページやSNSで発信をする。お客さんを見つける。
直接販売するために必要なことに時間を使うということだ。
作ったはいいが、売るのは誰かにお任せしますでは、いけない。
それでは価格も下がり、儲からない。楽しくない。だから、子どもに継がせたくない仕事になってしまう。
農業とは尊い仕事だ。
あらゆる職業の中で、唯一二酸化炭素を少なくできるのは農家という仕事だけである。
だからこそ、変化しなければいけない。
その変化の1つが、スマート農業だ。
それによって、「未経験者でも農業ができる。」という未来をつくった方が、
世界にとって絶対にいい。
さて、あなたは、ブルーベリーの養液栽培システムをご存知だろうか?
土を使わず、特殊な培地を使用し、水と肥料は設定された時間に自動で潅水する。
PH、ECを数値で管理するため再現性が高い。
そもそもブルーベリーが好むのは、強い酸性土壌で水はけのいい環境であるが、
国内には、そのような土地がほぼ存在しない。
このブルーベリーが最も、大きく甘く育つ環境を自動的に再現するのが、
養液栽培システムというわけだ。
土を使わないため、除草剤で環境を汚染することもない。
初期投資はかかるが、それは農業技術をお金で買うことに等しい。
農業は未経験者でもできる。
炎天下の中で何時間も作業しなくてもできる。
女性でもできる。
ママでもできる。
どっちかというと、どうやったらこの商品が売れるか?どんな人に届けたいか?
ということを考える力の方が、これからの農業には必要な力かもしれない。
スマホで商品を探す。商品を買う。どこに行くか決める。
この消費活動の現実から、遠くにいる農家。
「農業女子IT部」は、デジタルマーケティングを武器に、
農家が発信力を持つお手伝いをしていきたい。
そして、「未経験者でも農業ができる。」という未来を作って、
子ども、孫の世代に持続可能な社会を残したい。
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